宮城の楽しみ
宮城に到着して、ひと眠りしたしらす。
本格的なリビング探索が始まります。
最初の内は姿勢も低く、ケージの近くをパトロールしていたしらす。
徐々に行動範囲を広げ、自信が出てきたのか尻尾もピンと立てて歩き回ります。
カウンターの上にも乗るようになりました。
元気なしらすですが、心配な事もあります。
ドライブと慣れない環境の為、血尿が続くのと多少濃くなる事は想定していました。 (「再びインしてみる」参照)
トイレ砂がピンク色になる血尿は続いていますが、どんどん濃くなるという事はありません。
尿の回数が増減する事もなく、様子も変わらないので、内服を続けていきます。
ドライブ数日前からしらすのウンが少し緩くなっています。
抗菌剤を追加されている所為だろうは思いましたが、念の為、出発前に先生に相談の電話をしました。
ごはんをc/dに切り替えたのも同じタイミングだったので、そのどちらかだろうという話でした。
便の様子は変わらず、食欲もあり元気なので宮城行きを決行したのです。
色々心配な事はあるものの、しらす自身は目新しい部屋に夢中です。
ソファーの陰に隠れたり、カーテンの後ろに入ったり、テーブルの上の物を落としたりと大忙しです。
くんくん。
しきりにカウンターの臭いを嗅ぐしらす。
すりすり。
今度は体を擦りつけます。
くんくんとすりすりを繰り返すしらす。
気になるので、実家の母に聞いてみます。
「ねえ、あそこに何か置いてた?」
「別に?」
「しらすがあそこ大好きみたいなんだけど」
「何もないけどなあ」
「またたびでも置いてたとか?」
冗談で言ったのですが、母は暫し考えます。
「そう言えば…」
数ヶ月前、父が(多分)しらすの為にまたたびを山ほど採ってきました。
しかし干からびてしまったので、捨てたそうです。
その時、またたびを置いていたのがこのカウンターの上なのです。
「捨てたのもだいぶ前だし、何度も拭いてるのにねえ」
「猫の嗅覚って凄いんだねえ」
その後も何かというとカウンターに登り、「くんくん」と「すりすり」をするしらす。
仕事帰りの1杯のようなものでしょうか。
しらすったら、オトナですね。
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