魅惑のサイパンダ


マグカップとしらす

「ニャ…」

何やら真剣な表情のしらす。
こんなに真剣な顔は、トイレ(ウン)の時くらいです。
どうしたのでしょう?

マグカップ

原因はこれです。

マグカップの底に残るお茶と、小さくなった氷です。
氷がシューシュー言いながら動き、溶けていく様に、しらすは夢中なのです。

ちなみに。
誰もが気になる、このマグカップ。
私のサイパン土産です。

サイパン+パンダ=サイパンダという、素晴らしいダジャレの産物です。
パンダの顔には、ちゃんとサイの角が生えてるこだわりよう。
…というか、「サイ」って、日本語ですし。

この、日本人観光客以外を完全に無視しきったお土産。
マグカップはおろか、Tシャツやタオルなど、幅広い商品が揃っていました。
ショッピングモールの一角が、サイパンダコーナーになっているほどです。

最初は「何これ?」という程度の認識でしたが、行く店行く店に置いてあるサイパンダ…
「もしかすると、これは人気なのかもしれない」という錯覚に陥るほどです。

何度も何度も見ていると、(誰か、買うのだろうかという意味で)気になりだす、サイパンダ。
最終的には、一緒に行った友人達と、Tシャツとマグカップを購入。

水着の上にサイパンダTシャツを着た日本人女子のグループ。
現地の人は大笑いです。
「サイパンダ」を理解した上で笑っているのか、変なシャツの集団に感銘を受けたのかは、謎です。

マグカップとしらす

「そんな事より、こっちが気になるの」

顔を突っ込むしらす。
すっぽりと顔をはめると、真っ暗で何も見えません。
「おかしいな?」と、何度も顔をはめたり戻したりする、しらす。

マグカップとしらす

「仕方ない…やるか」

勇気を出して、前足を出すしらす。

マグカップとしらす

「う〜」

足の先が水に触れる度に、びっくりして足を引くしらす。
おかげで、作業は一向にはかどりません。

そうこうしている内に、氷は溶けて無くなってしまいます。

マグカップとしらす

「落としちゃったのかな?」

今度はマグカップの外を探しています。

水は苦手だけれど、氷で遊びたい、しらすです。

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