ペットボトルの存在意義
しらすが窓辺でじっとしています。
昼寝ではないようです。
何をしているのでしょうか。
「今、忙しいの」
そうですか。
ところで、水入りペットボトルが写っているのが見えますでしょうか?
あれは、我が家の物ではありません。
この家に来た時からあの塀に乗っかっていたので、多分お隣さんが設置したのでしょう。
田舎では見かけない代物ですが、いわゆる「野良猫避け」なのでしょう。
野良猫はこの塀で寛いでいましたが。 (「箱入り猫と野良猫」参照)
何の役にも立っていないペットボトルですが、太陽光で引火するような物も近くにないので放っておこうと思います。
お隣さんもペットボトルの存在を忘れていそうです…
「それどころじゃないんだってば!」
窓の向こうの虫を追いかけるのに夢中なしらす。
網戸に阻まれ、歯痒そうにしています。
網戸、突き破らないで下さいね。
「僕、そんな、はしたない事しないもん」
虫(網戸)に向かって、グイグイ頭突きしてたじゃないですか。
落っこちたらいくら猫でも戻ってこれませんよ。
「何か、来ないかなあ…」
都合の悪い事は聞こえないふりの、しらすです。
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