しらす、待ち伏せする
「ニャ…」
しらすがシャカシャカ袋の影から覗いています。
目がまんまるです。
ハンターの目です。
狙う先には勿論、みすたんがいます。
気付かれないように、少しずつ距離を詰めていくしらす。
可愛い姿に、私はウキウキ。
ここで、問題です。
しらすが隠れているものは何でしょう?
そう、シャカシャカ袋です。
触るとシャカシャカする袋なのです。
みすたんに、シャカシャカという音がゆっくりと近付いてきます。
しらすの姿は見当たりません。
…当然、みすたんに気付かれてしまいました。
「待ち伏せなんかしてないもん」
キラキラした目のしらす。
シャカシャカ袋の上でシャカシャカさせながら、みすたんを見つめます。
「遊ぼ」
全身でそう言っているのが聞こえます。
何故かケージの3階に駆け上がり、転がってみすたんにアピール。
「どう?可愛いでしょ?構いたくなっちゃうでしょ?」
しらすの大胆かつ巧妙なお誘いに抗えず、みすたんが近寄って行きます。
「隙ありー!」
突然、みすたんめがけて猫パンチを繰り出しました。
上手く避けたみすたんですが、猫バカ心に火が点いたようです。
「当たらないよ〜」
「ニャー!」
延々と猫パンチするしらす。
近付いては避けるみすたん。
今日も仲良く遊ぶ2人です。
Copyright (c) misutan. All Rights Reserved.