みすたん、更に成長する
しらすの目がまんまるです。
いつものように、みすたんが投げるボールに夢中なしらす。
壁に向かって飛んでくるボールに、必殺技のチョイチョイ。
高速でボールを叩き落とすその姿は、猫というよりもアスリート。
何かの特訓でもしているようなスピードに、しらすもどんどん興奮していきます。
臨戦態勢のしらす。
ベッドで体を支え、前足はいつでもチョイチョイできるように垂らしてあります。
本気です。
そんなしらすの足の下に入り、ペチペチと当たる肉球の感触を楽しむ私。
みすたんは「何してるの?」と、不思議そうにしています。
「肉球を満喫してるの」
「臭いんじゃないの?」
「臭くないよ。香ばしい。嗅いでみなよ」
「遠慮する」
「最近、前足と後足の臭いの違いが分かってきたよ。たまらんよ!」
「変だよ」と言っていたみすたん。
そのみすたんにも、変化が現れました。
ケージの隙間でチョイチョイして遊んでいた時の事です。
手でしらすの相手をしていたみすたんが、おもむろにケージに顔を近付けたのです。
チョイチョイ遊びで興奮中のしらすは、当然近付いてきた顔にもチョイチョイしようとします。
みすたんは避けますが、しらすも素早いので足先が顔をかすめます。
「引っ掻こうとした!」と言いながらも、同じ行動を繰り返すみすたん。
「みすたんも、猫バカ度が上がったねえ」
「何で?」
「引っ掻かれるのが嫌なら、顔を近付けないよ。
チョイチョイを楽しみつつ、肉球パンチを浴びてもいいって事でしょ?
寧ろ、ペチッてされたいんでしょ?
…立派な猫バカですよ」
「…おお」
という事で、また一歩猫バカの階段を上ったみすたんでした。
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