しらす、待つ
「まだかなあ…」
しらすが窓の外を眺めています。
何を見ているのでしょう。
「来た!」
後ろ足を精一杯伸ばして、見ています。
どうやら、鳥が来るのを待っていたようです。
鳥が大好きなしらす。
姿が見えなくても、鳴き声が聞こえている間は窓のそばから離れません。
お友達だと思っているのでしょうか。
それとも、動く物や声に興味があるだけなのでしょうか。
本能で「獲物」だと思っていたらどうしましょう。
実家の半野良猫達なら、飛んでいる鳥にジャンピングアタックして仕留める事もできます。
カラスを狙ってほふく前進(?)しているのも見た事があります。
カラスが3羽に増えたらほふく前進をやめたので、2羽までなら勝算があるという事でしょう。
箱入り猫になったしらすでは、対戦できる相手は雀くらいでしょうか?
「まだかなあ…」
今度は扉の前にいます。
向こう側に行ってしまったみすたんを待っているのです。
「遅いなあ」
見える範囲から人がいなくなると、こうして扉の前で帰ってくるのを待つしらす。
大きくなっても甘えん坊ですね。
これが私と二人きりの時は、部屋を出るなり絶叫して私を呼び始めます。
びっくりするので、控えめにして下さい。
「早く来ないかなあ」
今日も首を長くして扉の前で待つ、しらすです。
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