しらすと魔の時間
しらすの姿が見えません。
時刻は夕食後。
食後の眠気を力に変えて部屋中を暴れ回る、魔の時間です。
なんか、いた!
ついにカーテンレールに乗ってしまったしらす。 (「しらす、ちょっかいを出す」参照)
私の身長では、しらすを下からつつく事さえできません。
みすたんがいないことが悔やまれます。
レールの端に到着です。
下を見るしらす。
「びっくりした!」
高さにですか?
今更?
こっちは、貴方の行動にびっくりですよ。
大胆だけど、臆病者のしらす。
「僕、臆病者なんかじゃないもん」
分かりましたから、カーテンを齧らないで下さい。
大体、下りられないのに登らないで下さいよ。
「下りられるもん」
猫らしからぬ、たどたどしい足取りでバックするしらす。
結構な長距離ですよ。
大丈夫ですか?
「はぅ!」
足を滑らせて顔を強打するしらす。
だから危ないですってば。
「このカーテン、なかなかいい生地だね」
誤魔化しても駄目です。
転落するのは目に見えているので、椅子を出して救出です。
「僕1人で下りられたのに!」
鬱憤を座椅子で晴らすしらす。
頼むから、安全な遊びをして下さい。
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