またたび、恐るべし


カーテンの臭いを嗅ぐしらす

くんくん。

しらすがカーテンを手繰り寄せて、臭いを嗅いでいます。

カーテンにしがみつくしらす

カーテンにしがみついて離れないしらす。
何だか、何処かで見たような光景です。 (「宮城の楽しみ 」参照)

「ねえ、あのカーテンにもまたたび置いた?」
「えー?」
問われた母は、すぐに叫びます。
「…置いた!カウンターに置く前は、カーテンに差しておいたよ」

それも、だいぶ前の話だそうです。
猫の嗅覚、恐るべし。

またたびの葉と枝

そんなに好きなら、あげましょう。

右は出かけた際に1束100円で買ったまたたびの枝です。
売り場は山の中です。

「ねえ、父。ここで売ってるってことは、そこいらにあるんじゃないの、またたび」
「あるだろうなあ。探せ」
「葉っぱの形、忘れちゃったよ」
「なんだ。こういう葉っぱだよ…ほれ、またたびだ」

ということで、左は収穫してきた新鮮なまたたびの葉です。
田舎って、便利ですね。
歩く山辞典と化している父に感謝です。

ケージにまたたびの葉を付けてみました

ケージに設置して以来、見向きもされない爪とぎとコラボです。 (「しらす、爪をとぐ 」参照)
これで、使ってくれればいいのですが。

枝の臭いを嗅ぐしらす

しらすにまたたびの枝を1本あげてみます。

残り香であの「すりすり」です。
相当酔いどれるかと思いきや、少しくんくんすると離れてしまいました。
間もなく、ウッウッという声が聞こえてきます。
台所に移動したしらすが吐きそうです。
キャットフードを溶かしたような色の液体を、少量吐き出したしらす。
すると、けろっとして走っていきます。

その後の様子を見ても、元気だし水も飲むし、吐く事もありません。
「子猫にまたたびは強いのかもしれないよ」
携帯電話で調べたみすたんが言います。

またたびはネコ科にとって性的に興奮させる作用があるそうです。
中枢神経に麻痺を起こすので、重度になると呼吸が止まる事もあるというのです。
残り香でも反応していたしらすには、きっと強すぎたのでしょう。
すぐにまたたびを撤去します。

窓際で遊ぶしらす

窓の向こうの虫と遊ぶしらす。

元気で安心しました。
ごめんね、しらす。


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