しらすが畳をくんくんしています。
すりすり。
これを何度も何度も繰り返すしらす。
何か臭いがするのでしょうか。
痒いのでしょうか。
あまりにも「くんくん」と「すりすり」を繰り返すので心配になってきました。
みすたんと二人で畳の臭いを嗅ぎます。
人間の嗅覚では、よく分かりません。
ん？
なんだかしらすの右目が潤んでいるような。
しらすは捕獲時の猫風邪による結膜炎の為、結膜が少し癒着しています。 (「しらすを食べに行って、しらすを拾った日」参照)
その為、左右の目の開き方が少し違ったり、右目は涙が多かったりします。 (「新人としらす」参照)
それにしても、涙が多い気がします。
しらすを抱っこして右目を見てみます。
すると、眼球に小さな毛のような物がへばりついています。
人間で言う、睫毛が眼に入った感じでしょうか。
全身毛だらけの猫では、リスクも高そうです。
しらすの足ではどうやっても取れそうにありません。
畳にすりすりしても、勿論取れません。
そうしている間も、しらすはポロポロと涙をこぼしています。
洗い流そうにも、猫用点眼薬などありません。
取り敢えず、以前にもらって少しずつつけていた眼軟膏を使ってみます。
上手くいけば、眼軟膏と涙で洗い流せるかもしれません。
しばらく待ってから、もう一度目を見てみます。
駄目みたいです。
このまま放っておくわけにもいきません。
仕方ないので強硬手段です。
ティッシュや綿棒では目に繊維が入りそうなので、綿のハンカチを使います。
みすたんにしらすを抱っこしてもらい、ハンカチの角で目の中の毛を取り出します。
念の為に眼軟膏をつけ、しらすを開放。
その後、畳に「くんくん」も「すりすり」もしなくなりました。
毛だらけの猫も、大変ですね。
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