しらすの葛藤
しらすがニャーニャー鳴いています。
リビング最高峰の、ケージの上に登りたいのです。
しかし、ケージは猫がよじ登れないように横棒が少ない為、そのままでは登れません。
パソコンラックの上を使って登ろうにも、物が置いてあって邪魔です。
「上に行きたいのー」と、しらすは鳴き続けます。
以前、みすたんが乗せた事があるので、ケージの上に行ける事を知っているのです。
「そんなに登りたいのか」
みすたんにケージの上に乗せてもらったしらす。
暫し、うろうろと歩き回ります。
その後、じっと下を覗くしらす。
登れない以上、当然降りられないのです。
「ニャー」
しらすが鳴きます。
「しら、私は届かないよ。助けられませんよ」
高さ170cmを超えるケージの上など、指が届く程度です。
到底しらすの救出などできません。
しらすがジャンプしてきたのをキャッチするのなら可能ですが、私が無事では済まない気がするので遠慮しておきます。
「…ニャー」
ちゅんこによる救出を諦めたしらすは、みすたんに救助を要請します。
助けて欲しい割に、暴れるしらす。
自立心と依存心の葛藤でしょうか。
それとも、ライバルであるみすたんの手に助けられるのが癪なのでしょうか。
結局、いつもの窓際でお昼寝。
今のしらすにはケージの上よりも、これ位の高さが丁度良いみたいです。
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