久しぶりの病院


しらすが我が家に来てから、3ヶ月以上経ちました。
「家に慣れて3ヶ月くらいした頃に、猫白血病と猫エイズの検査をしましょうか」と言われていたしらす。
そろそろ、ちょうどいい頃です。

猫白血病ウィルス感染症(FeLV)、猫免疫不全ウィルス感染症(FIV)は、共にウィルスによる病気です。
発症すれば致死率が高く、完治はしません。
ですが感染していたとしても、猫にストレスを感じさせない環境をできるだけ整えれば、発症する確率を下げることができるそうです。
(人間のエイズや白血病とは全く違う感染症なので、人にうつることはありません)
原因は感染猫との接触なので、室内にいれば今後感染する危険は防げます。
ただ、拾う前の状況がよく分からないので、調べておくことにしました。

さあ、久しぶりの動物病院です。
今まではキャリーに入った状態で行っていましたが、ドライブ練習で「車内フリー」が好きだと分かりました。
なので、キャリーで車内に運び、リード付きフリーにします。
しらすの変化はハッキリと分かりました。
鳴きません。
今まで、キャリーなら定期的に、リードでも時々ニャーニャー言っていたものが、殆ど鳴きません。
怯えていたり、具合が悪くて鳴かないのではない事は、落ち着いた様子から分かります。

運転するみすたんの足元に行こうとしたのを引きとめると「ニャー」
絡まりそうになったリードを直そうと、体を動かすと「ニャー」
名前を呼ぶと「ニャー」

最早、ただの会話です。

「練習って、すごいねえ」
「そうだねえ」
この調子なら、宮城までのドライブでも眠ったりできるかもしれません。
そうなれば、しらすの負担も少しは軽減できるでしょう。

そして、動物病院に到着。
リードを外し、キャリーに入れて受付です。
平日の受付終了間際だった為、すぐに呼ばれました。
「大きくなりましたね」
看護師さんに驚かれるしらす。
まずは、体重を量ります。
3.02kg
重くなったと思っていたら、捕獲時の4倍です。
本当に大きくなりました。
体温測定と問診を終えると、先生がやってきました。
「大きくなったね」
先生に撫でられるしらす。
久しぶりの診察台に、くんくん臭いを嗅いだり、カルテや医療器具に寄って行ったり。
検査の事を相談すると、「去勢を考えているなら、その術前検査の時に一緒に採血すれば一回で済みますよ」とのこと。
具合の悪い様子はなく、急ぐ事はないのでそうする事にしました。
自分なら気にしませんが、しらすに何度も痛い思いをさせる必要はありません。

それから、ドライブについて相談。
ドライブ練習のしらすの様子や、甘えん坊ぶりから連れていく事にした経緯を説明。
基本的に猫は自分の家が一番良いけれど、吐いたり具合が悪くなったりしないのなら、大丈夫とのことです
先生の大学は青森で、友人が関東に里帰りする際に車で連れて行ったりしていたそうです。
青森よりは実家の方が距離が短いので、ちょっと安心。
「ご実家は、猫は大丈夫ですか?」
「大好きです。実家では家の中を自由にする予定です。柱でもカーテンでも好きにしていいと言っています」
本当です。
ただ、それに慣れると我が家が大変なことになるので、控えめに遊んでもらいたいのですが。
「それなら良かった。休憩をこまめに取ってあげてくださいね」

続いて、去勢の相談。
子猫を考えていないのならば、手術をするのがマナーであり、メリットもあります。
オスの場合、スプレーをしなくなる、または激減する他、攻撃性・縄張り意識が弱まり、穏やかで子猫のような性格になるそうです。
猫のスプレーは、自分の縄張りであることを示す為、尿をかけてマーキングすることです。
猫の尿には色々な情報が詰まっています。
年齢・体の大きさ・喧嘩の強さ、微妙に変化する臭いから時間まで分かるそうです。
尿スプレーは通常の排尿と違い、少量の尿を、垂直な物に立ったまま後方に向かって噴射する行為で、強烈で独特な臭いが特徴。
これを防げるのはありがたい。
それに、メスを求めて脱走する可能性も低くなります。
しらすは誕生日が正確には分からないのと、体格は十分手術できる大きさになっているのでいつでもいいそうです。
7ヶ月頃がいいかと思うが、それより前にスプレーをしそうなら、もう手術してもいいとのこと。

家に帰って、みすたんと去勢時期を検討します。
病院に一泊するので、送迎の事を考えて土日がいい。
その1週間前には検査などで一度病院に行く。
稲刈りドライブの直前は避けたい。
これらを総合すると、稲刈りドライブの2週間前に手術の方向に決定。

しらす

もうじき、しらすの「しら玉」ともお別れになります。


しらす日記目次に戻る

Copyright (c) misutan. All Rights Reserved.


inserted by FC2 system