しらす、驚く


湿度が高くて蒸し暑い日でした。
夕方から雨という予報通り、次第に雨の臭いがしてきて、湿った風が吹き始めます。
これはもうすぐ降り始めるだろうと思い、洗濯物を取り込んでリビングに戻ってきました。
すると、ザーッと音を立てて一気に雨が降り始めました。
窓を叩く激しい雨音にびっくりするしらす。
窓際に行き、外を眺めています。
庭に沢山の水たまりができ、それでも止まない大粒の雨。
すると、空が一瞬明るくなりました。

「雷だ。音がすぐ来るよ」
一応、しらすに知らせてみます。
太鼓のような大きな雷鳴が響いた瞬間、しらすは飛び上がりました。
窓から飛び降りると、椅子の陰に隠れて窓を凝視しています。
急に大きな音がしたのですから、当然かもしれません。
寄って来たしらすを暫し撫でます。
すると、落ち着いたのか好奇心が湧いてきたのか、再び窓辺に登るしらす。

目を丸くするしらす

目をまんまるにして、窓の外と私を交互に見ます。
「さっき、すごい音がしたよね?」と言っているかのようです。
そうしている間に、再び空が光ります。
私の方を向いていた為に、しらすは気付いていません。

「しら、また来るよ」
言うや否や、雷鳴が轟きます。
今度は二度目だけあって、その場で体を伏せました。
そして、空を睨むしらす。

空を見るしらす

体は大きくなったけれど、こういう反応は小さい時と同じですね。
いつか、慣れるのでしょうか。
飼い主(♀)に似た場合、稲光を見る為に窓にへばりつくようになるのでしょうか。

それは猫としてどうかと思うので、今のままのしらすでいて下さい。


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