しらす、学習する


しらすが我が家に来て、2ヶ月半。
最近のしらすは、よく喋ります。
猫の言語なので残念ながら詳細は不明ですが、タイミングや声色を使い分けて人間にアピールしてきます。
こちらの言うことは何となく分かっているような、いないような。
呼べば返事をして寄ってくるのと、「怒られているらしい」雰囲気は感じて逃げるくらいでしょうか。
しらすは基本的にリビングに放しているので、私やみすたんが他の部屋に行くと、その帰りを待ちます。
当初は出て行く人を追いかけて、扉の目の前に座っていました。
そのため、帰ってきた時に扉が自分の方に迫ってくるので、驚いて逃げていました。

しらすは、学びました。

扉に向かって座るしらす

扉が開いても安全な距離を保っています。
これなら、心置きなく扉を見張ることができます。

そんなしらすですが、驚きの行動をとりました。
ある日の夕方、みすたんから「仕事が終わったから帰る」というメールが届きました。
クッションの上で寝ていたしらすは、携帯電話の音で気が付いたのか、私の方を見ています。
まだ眠そうな目をしたしらす。
「みすたん、帰ってくるって」
こちらを見ていたのでなんとなく、そう教えました。
するとゆっくりと立ち上がり、てくてくと歩きだします。
トイレかな、と思いながらしらすを見ていると、扉の前に座ったのです。
まさか…
「しら、今メール来たばっかりだから、まだみすたんは帰ってこないよ?」
恐る恐るそう伝えると、ちらりと私を見るしらす。
「あ、そう」とでも言いたげな雰囲気のしらすは、またクッションに戻り、何事もなかったかのように眠ってしまいました。
私は全く動いていなので、私を追いかけて扉に行ったわけではありません。
扉の向こうで物音がしたわけでもありません。

帰ってきたみすたんに報告です。
「おまえ、言葉が分かるのか?」
みすたんもびっくりです。
しらすは色々学んでいるんですね。


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