しらす、退屈する


安静生活を過ごしていたしらすですが、薬を飲んで3〜4日もすると、痛みが殆どなくなったようです。
そうなると、退屈です。
夜はもちろん、昼間も基本はケージの中。
そのケージも3階建てが平屋に縮小されています。
これでは狭くて、走れません。
飛び跳ねて、遊び回りたいのです。
しらすは一生懸命、出してくれとせがみます。
必死の鳴き声、愛らしい鳴き声、切なそうに弱々しく鳴き、ごろんと転がってアピール。
しかし、自由にするわけにはいきません。
痛くないのは薬のおかげであって、治ったわけではありません。
骨折にしても捻挫にしても、安静にしてないと酷くなる可能性が高いのです。
…と、説得してみる。

「やだー。出してよー」

ニャーニャーと訴えるしらす。
今まで自由に走り回れたのに、突然閉じ込められてしまったのです。
痛みのない今、ケージに大人しくしていてはつまらないのでしょう。
そもそも、何故ケージ生活になったのかよく分からないのかもしれません。
当初は寝床をひっくり返したり、水に足を突っ込んでこぼしたりしていました。
しかし、何日か経つと出してもらえないということを察したのか、おとなしく過ごすようになってきました。
それはそれで、心配です。

「どうせ出してくれないんでしょ?って、やさぐれた性格になったらどうしよう…」
「だいじょうぶだよ」
「でも、今まで自由だったのに」
「また出してもらってしばらく経てば、忘れるよ、きっと」
「そうかなあ」

最初の5日はお互いに頑張って、ほぼ完全にケージ生活を守りました。
再び受診し、捻挫疑いということで内服を続けることになってからは、時々外に出して気分転換をしてもらいました。
その頃には、ケージにいても特別に騒ぐこともなく過ごすようになりました。
出した時には「あら、自由時間なの?じゃ、散歩でも」という様子です。
しらすはしらすなりに、この生活に適応したようです。

その後、内服を一日おきに飲んで終了。
足の痛みで受診してから3週間ほどかかりました。
ケージを3階建てに、1階の扉を外し、今までどおりに戻します。
最初の内は「出てもいいの?」と、遠慮がちだったしらす。
今では、それまで以上に元気に遊んでいます。
「足が痛かったんだから、もう少し静かに遊びなよ」と言っても、「何のこと?」と言いそうなくらいです。
どうやらみすたんの言う通り、しらすは忘れっぽいのかもしれません。

座椅子に攻撃するしらす


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