しらすの安静生活


右前足の骨折・捻挫疑いで、痛み止めを飲んで経過観察中のしらすです。

受診した日はトイレに行っても、ぎこちなさがありました。
用を足す前の砂堀りは省略して、そのままトイレタイム。
その後、くんくんと臭いをチェックしたら、砂をかけたいところ。
だがしかし、右前足で砂をかけるのは、痛い。
左前足を使って砂をかける為には、右前足で体を支えるから、もっと痛い。

「どうしたらいいんだ…」

トイレの中で、用を足したところを見つめ、動けなくなったしらす。
砂をかけない、という選択肢は彼の中にはないようです。
本当に困った、というオーラを出すしらす。
その様子が不憫になり、横からスコップで砂をかけてあげます。
「すまないね」と言いたそうな顔で私を見ると、トイレを立ち去るしらす。
なんだか、その背中には哀愁さえ感じます。

最初の2日位までは、いつもに比べると少しだけ食事の量が減っていました。
痛みのせいなのか、遊び回らないからお腹が空かないのか。
キャットフードを一粒、手の平に乗せて口元に近付けます。
くんくんと臭いを嗅ぐと、あっという間に食べてしまいました。
食事場所に行くのが面倒なのでしょうか?
食器を持ってきますが、臭いを嗅ぐだけで食べようとはしません。
もういらないのかな、と思って一粒差し出すと、すぐに食べる。
何度かこれを繰り返します。
それを見ていたみすたんが、一言。

「ちゅんこの手から食べるのが、楽しいんじゃない?」

なんだって?
ものは試しです。
もう一度、食器を近付けてみますが、特に反応なし。
手の平にキャットフードを山盛りにしてみても、反応なし。
一粒、手の平に乗せると、もぐもぐ食べてしまします。

どうやら、しらすは「手の平から一粒ずつ食べる」のが気に入ってしまったようです。

まあ、食べないよりはいいことです。
それから、「いらない」という素振りが見えるまで、一粒ずつ出し続けます。
結局しらすは、ほぼいつも通りの量を食べました。

これだけ食べたんだから、水分も摂りましょう。
しかし、水を近付けても反応なし。
水分、足りないじゃないの!
仕方ないので薬の内服用にもらったシリンジを取り出し、水を吸い上げます。
しらすを抱えると、お口に水を注入。
ごくごくと水を飲むしらす。
何回か繰り返して、ふと、しらすが何の抵抗もしないことに気付きます。
ゆっくりシリンジを近付けると、しらすも口を近付けます。
…どうやら、しらすは「シリンジで水を飲む」のも好きなようです。
捕獲時から内服ばかりしていたので、慣れてしまったのでしょうか?
まあ、水を飲まないよりはいいことなので、そのまま続けます。
 
ということで、甘えん坊に拍車がかかったしらすです。

ケージから外を見るしらす

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