しらす、ぷるぷるする


しらすもだいぶ我が家の生活に慣れてきました。
当初は、家事でリビングを長く離れる時にはケージに入ってもらいましたが、最近はずっとケージを開放して過ごしています。
その日は午前中に遊び回っていたために、昼過ぎにはうとうとと昼寝をしていました。
洗濯物を畳んでアイロンをかけるために2階に行く時も、昼寝をしていたのでそのまま放って置いたのです。

リビングに戻った頃には、30分位経っていたと思います。
クッションに埋もれるようにして昼寝をしていたしらすは、同じ場所にいました。
寝たままで顔を上げて私を見ると、再び目を閉じます。
まだ眠いのだろうと思い、私も特に起こしはしませんでした。
夕食の支度でもしようかとうろうろしていると、しらすがクッションから動かずにじっとこちらを見ています。
私の動きを見ているのも追いかけるのも、いつものことです。
2階から戻って1時間位だったと思いますから、昼寝を十分したのなら遊び始める頃です。
ですが、しらすは昼寝もせずに、ずっとこちらを見ています。
何か、変だ。
妙に気になり、「しら」と呼んでみます。
ニャー、と返事をします。
相変わらずクッションに寝たまま、顔だけはずっと私を向いています。

おかしい。

何がおかしいのか調べなくては。
相手は子猫、訴えることはできません。
時刻は6時前。
動物病院は、7時までなのです。
ずっと寝ていたから、脱水とか?
風邪の内服が先日終わったばかりだから、ぶり返すということも考えられなくはない。
取り敢えず水を近付けると、ぴちゃぴちゃと飲み始めます。
キャットフードが減っているのを確認すると、スコップを片手に、トイレを掘り返します。
チーが2玉、ウンが1本。
尿は出ているし、下痢もしていません。
お腹は一応大丈夫そうだな。
水を飲み終わったしらすが、トイレを掘る私を見ています。
「しらす、どうしちゃったの?」
2階の水飲み場から下ろすと、右前足を一度浮かせて、床につきました。
もう一度、持ち上げて下ろします。
やはり、右前足をあまり床につきたがりません。

足…まさか骨折か?

しらすを抱き上げると、右前足をくまなく触り、関節を動かしてみます。
鳴くことはありませんが、なんとなく嫌そうに足を引っこめます。
明らかな腫れはなさそうですが、もし折ったのなら私のいない間です。
まだ腫れていないだけかもしれません。
と、抱っこしていたしらすの様子が変です。
ぷるぷると小刻みに震えているではありませんか。

すぐさましらすをタオルにくるんで温めながら、体温計を探します。
動物病院で、しらすの体温を毎回測っていたのをちゃんと見ています。
体温計の先端にラップを巻き、しらすを抱えてお尻に入れます。
入れ過ぎて傷付けないように、細心の注意を払いながら、数字を見つめます。
やはり、どんどん数字が上がっていきます。

39.0℃

いつもは38℃前後なので、やっぱり変。

みすたんにメールで状況報告。
時刻は6時。
動物病院に電話をして、足をつかないことと発熱のことを伝えます。
それから、タオルに巻いたしらすをお出掛けキャリーに。
まだ震えていたので、ペットボトルにお湯を入れた物を湯たんぽ代わりに横に入れます。
普段は車の運転は好きじゃないので嫌ですが、そんなこと言ってる場合ではありません。
助手席の足元で鳴くしらすをなだめながら、動物病院に向かいました。

熱は39.7℃に上がっていました。
先生はしらすの足を触ったり、動かしたり。

「これは、骨折してるな」

ということで、レントゲン結果を待ちます。
猫の骨折って、ギプス固定とかするのでしょうか。
骨折じゃないといいんだけど、発熱までしてるから、折れてなくても酷い捻挫なのでしょう。
安静になんて、できる筈もないような気がするのですが。
ケージ生活でしょうか?
ケージ買っておいて良かったかも。
などと考えていたのですが、レントゲンの結果では明らかな骨折は見られないとのこと。
撮影の角度でうまく写らなかった可能性もゼロではないが、今のところハッキリしないそうです。
鎮痛剤を飲んで運動制限をし、様子を見てから今後の治療を決めることになりました。
鎮痛剤には解熱作用もあるので、一石二鳥です。
病院でみすたんとも合流し、まずは一安心。

家に帰って薬を飲ませたら、ケージの改造です。
食事場所を1階に下ろすと、2階以上を封鎖。
しらすの安静生活が始まりました。

キャリーに入ったしらす

これは、足を痛める直前のしらすとお出掛けキャリー。
よく中に入って遊んでいます。



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