代かき(しろかき)


代かきは、まず、田起こしした田んぼに水を張ります。
用水路から水を入れるのです。

田んぼと用水路の間は「樋・とい」があります。
樋とは、水を放出・流下させるための水門及び管のことです。
田んぼの水の出入口ですね。

用水路は田んぼとほぼ同じ高さで設けられます。
水を入れる時には用水路に堰となる板などを入れて水位を上げます。
ここで樋を開けると、自然に水は田んぼに流れ込みます。
水が必要量入ったら、樋に板を入れて用水路と田んぼを分断します。
水を出したい時には、樋を開けて高低差で自然に排水します。
これで特別な動力がなくても、水を出し入れできます。
昔の人は、賢いですね。

水田の用水路は、稲作に必要な時に水を使えるようにできています。
なので、時期によって水の量が全く違います。
水田地帯にお出かけの際は、確認してみて下さい。
油断できない深さになっていたりするので、気を付けて下さいね。

トラクターで土を細かく砕いて掻き混ぜ、田んぼの表面を平らにします。
これによって田んぼの水漏れを防ぎ、苗を植えやすくし、苗の根付きと発育を良くします。
雑草の発生を抑える効果もあると言われているそうです。

代かきの様子

田んぼに水が入ると、生き返って見えますね。


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